冷たい風と暖かいお接待

sumireneko2009-12-18

昨夜は時折風が強く吹き、テントが揺れる度に目が覚めたのだが、何十回起きても夜だった。
どこかでサイレンが鳴ったので、多分6時だろうと思って起床。
長い夜だった。
気が付くとエアマットが凹んでいる。
どうやら穴が空いたようだ。
アマクラは1週間前から既に空気が抜け、使用不能になっている。
装備も人間も満身創痍だ。
外に出てみるとまだ暗く、夜景がびっくりするほど綺麗だった。
あてにならない温度計は-7度を示している。
寒いのでカッパまで着て完全防寒、撤収した後出発。
最初のお寺は峠の向こう。
幸い足には力が戻っている。
無理せずきつい坂は降りて押す。
途中野うさぎが死んでいた。
そしてなんとか82番目のお寺に到着。
手水が凍っている。
お参りが済んだら、次は長い下り。
登りで脱いだ服を全部着て、再びフル装備で下るが、指先が冷たくて辛い。
マクドナルドを発見、飛び込んで暖をとる。
川沿いの自転車道を使い、83番目のお寺へ。
その後は高松市街を抜け、84番目のお寺に向かう。
今度もまた山の上にお寺がある。
長い坂を歩いて登ってゆくと、結構人が歩いている。
帰りにまた同じ人とすれ違ってびっくり。
降りてまた登ってきたらしい。
お参りよりも、健康のために歩いている人がほとんどのようだ。
毎日歩いていればかなり健康になれそうだ。
明日も頑張って欲しい。
さて、30分かけてお寺に到着。
有料道路で来たのだろう、団体に遭遇。
週末が近くなるとツアーが増える。
お参り後はまた30分かけて下る。
さあ次はお楽しみの中古釣具屋タックルベリーだ(^^)
四国には3店舗しかないので、最後のお店になる。
ここには欲しいルアーが結構有った。
厳選して2つ購入。
次のお寺に向かう途中すき家を発見、牛丼大盛を注文、たんぱく質を補給。
そして85番目のお寺もまた山の上。
お金を払えばケーブルカーでも行けるが、勿論歩いて登る。
途中で無料レンタル杖を借り、急な坂を登ってお寺に到着。
お寺の前に店や宿が数件有るのだが、どれも閉まっていて寂れた雰囲気。
坂を下り、杖を返却していると、そこの店?の人が出て来た。
「どうぞ寄っていってください」
というので、遠慮なくお邪魔した。
仁庵と言う名前の店?だそうだが、「ボランティアでお接待されてるんですか?」と尋ねたら、
「仕事です」との事。
しかし、お茶やお菓子を頂いたが、一切お金は取られなかった(^_^;)
30分ほど休ませてもらい、色々なお話をした。
さすがにこの時期は通しで回っている人は少ないらしい。
心も体も暖かくなって、次の86番目のお寺へ。
近いし平地なので助かった。
87番目のお寺も同様。
お参りを済ませると、時間はもう16時だ。
納経所の人に尋ねると、少し先の道の駅が夜営に向いているとの事。
コンビニで食料を調達、長い坂道を上がって道の駅へ。
到着したのは17時前だが、休憩所はもう閉まっていて入れない。
でも中には人が居るので、居なくなるまで外で待機。
そしたら雪がちらついてきた(*_*)
やはり今夜も寒くなりそうだ。
もし仁庵にお邪魔しなかったら、時間的に多分最後のお寺まで頑張って行っていただろう。
しかしお寺は標高が高いので、辛い夜を迎えていたはず。
声をかけてくれた仁庵のご夫婦に感謝。
さて、17時になり中の人達が帰ったので、テントを設営。
寒くてすぐに寝袋に入る。
夕食にはカップラーメンを買ってきた。
これを食べて暖まろう。

本日の走行距離は大体70キロ位だろう。
電池を交換したのだが、スピードメーターがちゃんと仕事をしない。
680円の安物だったが、ここまでよく頑張ってくれた。
明日はまた峠が一つあるが、それを越えたら遂に最後のお寺だ。