猿払ラストチャンス

sumireneko2011-05-29

車の音で目が覚めましたが、時計を見るとまだ2:38。
来た車を見ると、もうドライバーは準備が完了している様子。
慌てて着替えましたが、その間にその方は先に出かけてしまいました。
先を越された以上、慌ててもしょうがないので、
リーダーを交換したり等、ゆっくりタックルの準備。
まだ暗い中釣りを始めました。
霧雨が降り、右斜め前方からの強風と、人間的にはかなり辛い状況です。
潮は引き潮で、昨日の朝とほぼ同じ状況。
昨日は上流より下流が良かったみたいなので、今朝は下流に賭ける事に。
7時頃には昨日より更に潮位が下がってしまうので、それまでが勝負です。
下流には幸い先行者は居ませんでした。
昨日はボイルが有ったらしいですが、今日はさっぱり。
しばらく釣り下っていくと、すぐ足下でボイルが。
すかさずラインを5m程キャスト、数回リトリーブして、
後は竿でフライをす〜っと引き寄せると、ヤバイ、引っかかった。
・・・ちがう! 魚だ〜っ!!!!!
アワセ! アワセ! アワセ! アワセ! アワセ!
これ位アワセとけばバレないでしょう。
ゆっくりとした首振りのテンポからすると、結構大きそうです。
急いでラインバスケットの余ったラインをリールに収納。
ところが、もうすぐヘッド、と言う所で大きな結び目が出来てしまいました。
気づくと魚は水中の鉄板に向かっています。
なんとかかわしつつ絡まったラインを解きますが、
堅くてなかなか解けません。
このまま走られたらガイドに引っかかって一発アウトですが、
なんとか解く事に成功!
リールでファイトしながら、広くて安全な場所に魚を誘導します。
昨日からヤフオクで買った安物リールを使っているのですが、
このドラグが全然ダメ。やっぱり安物はダメ!!
「この魚が獲れれば安心して帰れる・・・」
と思いながら、テンションを掛け続けて魚が弱るのを待ちます。
時間をかけて慎重に浅瀬に引き寄せ、もう暴れないのを確認して、
ネットイン・・・ところが60センチ枠のネットには入りません。
無理矢理被せたらかえって暴れ出したので、
ネットも竿も投げ出して、素手でランディング。
なんとか水たまりに移動させる事に成功しました!!!!
いつの間にかフライが外れていたので、
調べてみたらフックが伸びてました。
いやぁ危ない危ない・・・
体長を測ると、なんと94?!
暗い中写真撮影をし、リリース。
魚の体力が復活するまで、水中で支えていたのですが、
水の中の方が暖かい位。
しばらくして魚は深みに消えて行きました。
念願のボイルが獲れました!
しかも結構でかかったです!
これで心おきなく猿払を去れます!
すっかり気が抜けてしまいました。
車に戻って片づけをしていると、
先に出ていった人が戻ってきました。
昨日のインターラインのフライマン(森永卓朗似)でした。
上流に行ったそうですが、ダメだったそうです。
私の作戦は成功でした。
帰りに河口の橋を通ると、そこは車だらけ、そして釣り人だらけ。
さすがは週末のイトウのメッカです。
さらば猿払!

その後もず〜っと気温は5度以下。
網走辺りまできてやっと気温が上がり始めました。
なんとウトロは晴れ。
久しぶりに羅臼に戻ると、桜がちょうど満開でした。

仕事を他のガイドさんに譲ってまで休みを作り、
猿払の河原で5泊も車中泊をし、
食事はずっとセイコーマートのパンとおにぎり。
初日の朝は坊主で帰る事も覚悟したのに、
結局は最大94?を含むイトウ14匹。
出来過ぎの釣果でした。
これも詳しい情報をくれた名人K氏のおかげです。
記憶に残る素晴らしい体験が出来ました。